大切な洋服を長く着るためにも、知っておきたい洋服の素材。
「天然繊維」を使用し、作られている洋服はどのようにケアしたら良いのかご存じでしょうか。
天然繊維で作られた素材は、中にはデリケートなものも存在するため、お手入れに気をつけなければいけません。
そこで、今回は天然繊維の特徴からケア方法までを解説していきます。
洋服に使用される素材「天然繊維」とは
天然繊維は、自然の植物や動物の毛を利用した繊維のことです。
自然由来の物質から作られているため、天然繊維を使用した洋服は肌触りが良いのが特徴。
吸収性や保温効果も優れており、丈夫な繊維が多く、着心地の良さと耐久性の高さが魅力です。
天然繊維の種類とケア方法を解説
天然繊維は大きく分けて「植物繊維」「動物繊維」と2種類に分類されています。
繊維によっては熱に弱く、縮みやすいなどのデメリットもあるため、正しいお手入れの方法を知っておきたいですよね。
各繊維ごとの特徴を学び、洋服にあったケア方法を心がけていきましょう。
麻(リネン)
夏服の定番であるリネン。
植物の茎で作られているリネンはナチュラルな風合いで、サラッとした肌触りが特徴です。
リネンは繊維の中が空洞になっており、通気性が抜群な一方で、体温で暖められた空気を留めこむ保温性を持っています。
リネンは、繊維の目が粗いぶん、洗濯すると縮みやすく洗う際には注意が必要です。
リネンを洗う際にはできるだけ洗濯ネットに入れ、水または30℃以下のぬるま湯で洗いましょう。
脱水しずぎるとシワがつきやすい素材のため、脱水の時間を短くし形を整えた上で乾燥させるのが最適です。
綿(コットン)
木綿植物の種子につく綿花で作られるコットンは、吸水性や保温性に優れており、丈夫で肌触りが柔らかいのが特徴です。
他の天然繊維と比較して、水に強く耐熱性も高いため、ケアが簡単。
ただ、吸水性に優れている点、乾きにくいというデメリットです。湿気が多い日の洗濯は雑菌を繁殖させてしまうことがあるので注意です。
臭いを発生させないためには、風通しが良い場所に干すよう心がけ、生乾きのままにしないよう気をつけましょう。
毛(ウール・カシミヤ・アルパカ・アンゴラなど)
☑︎ウール=羊の毛が原料の動物繊維
☑︎カシミヤ=カシミアヤギが原料の動物繊維
☑︎アルパカ=アルパカが原料の動物繊維
☑︎アンゴラ=アンゴラヤギやアンゴラウサギが原料の動物繊維
主に冬の洋服に多く使用されている動物の毛を利用した動物繊維。
保温性があり、吸湿性に優れている動物の毛はシワになりにくく、汚れにくい特徴があります。
動物の毛は絡みやすく、縮みやすいため基本的には手洗いやクリーニングを推薦。
動物繊維は洗濯表示を確認し、表示に従って洗濯をするようにしましょう。
各動物ごとにケア方法は多少異なりますが、基本的に動物の毛は高温に弱く縮みやすくしてしまうため、アイロンの使用は避けてください。
また、柔らかく形崩れしやすいため、自宅で洗う際には形を整えてから干すようにしましょう。
絹(シルク)
カイコの繭から作られるシルクは高級感のある光沢が特徴の天然繊維。
シルクは人間の皮膚に近い、タンパク質で作られているため、肌触りがよく肌が弱い方にもおすすめです。
シルクの繊維には隙間があるため、吸放湿性に優れており、さらっとした着心地に。
繭には紫外線を吸収する性質があるため、シルクで作られたスカーフやストールを着用すれば、紫外線対策にもなります。
シルクには他の繊維にない嬉しい魅力がある反面、デリケートなため扱いには注意が必要です。
摩擦に弱い繊維のため、中性洗剤で優しく手洗いするのが最適。ものによっては自宅での洗濯が禁止の場合もあるので必ず洗濯表示を確認しましょう。
また、保管する際には防虫剤を使用し、虫食い対策をするのを忘れずに。
まとめ
天然繊維は素材によってユニークな肌触りがあるのが特徴的。コーディネートに季節感を出した時にも役立つ素材です。天然繊維のアイテムを長く着るためにも性質や特徴を理解して、素材にあったケアを心がけていきましょう。
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